「転職して後悔したらどうしよう」
看護師を辞めたい気持ちがあっても、次の一歩が怖い。
私も看護師として働いていた時、同じように悩んでいました。
そして選んだのは、飲食店での接客業への転職です。
結論から言うと、私はこの転職で
- 年収は下がった
- でも 責任の重さが軽くなって心が楽になった
- 人との関わりを心から楽しめるようになった
- ただし 看護師に戻りたい気持ちがゼロではない
というのが正直なところです。
この記事では、看護師から飲食の接客に転職した私の体験をもとに、
仕事内容・年収の変化・きつかったこと・良かったことをリアルに書きます。
「辞めたいけど怖い」人の不安が、少しでも軽くなると嬉しいです。
※この記事は筆者個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。転職の判断はご自身の状況に合わせて検討してください。
結論:看護師から飲食店の接客業への転職は「アリ」

結論、看護師から接客業への転職は アリ です。
ただし、向き不向きがあると考えます。
向いている人
- 命に関わる責任から一度離れたい
- 夜勤や緊張感で心身が限界
- まずは気持ちを立て直したい
- 人と関わる仕事が嫌いじゃない
向いていないかもしれない人
- 収入が下がるのがどうしても不安
- 新しい環境に慣れることに時間がかかる
- 新たな人間関係を築くことが苦手
- 静かな環境で1人で黙々と働きたい
- 立ち仕事を避けたい
私は「このまま看護師を続けて自分を失うのが怖い」と思って、転職を選びました。
もちろん不安はありましたが、今となっては 「一度医療現場から離れる”という選択が必要だった」と感じています。
私が「看護師を辞めたい」と思った理由

看護師の仕事は、命を預かる大きな責任を伴います。
やりがいがある反面、気が抜けない場面も多く、常に緊張感の中で働いていました。
その中で、
- ミスが許されない緊張感
- 命に関わる判断の重さ
- 不規則なシフトや夜勤での体調不良
- 休日も気が休まらない状態
- 経験が増えると同時に増える、責任と仕事
が積み重なり、
「頑張れない私は看護師に向いていないのかも」と小さな不安がどんどん心を蝕んでいきました。
「このまま続けたら、私は私自身を失ってしまう」
そう思って、私は転職を考え始めました。
なぜ飲食店の接客業を選んだのか

普通、一般企業への転職というと、事務・営業・ITなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。
それでも私は、飲食店での接客を選びました。
理由は単純で、当時の私は
- 「命を預かる責任」から離れたい
- でも「完全に人と関わらない仕事」も想像できない
そんな気持ちだったからです。
私は、人と関わったり誰かと協力して何かを成し遂げることが好きな性格です。
だからこ、その性格を活かせるのではないかと思い、看護師を目指したくらいでした。
そのため、命を預かる責任から離れたいと思っても、
人と関わらずにデスクに向かって黙々と作業している自分は、どうしても想像できなかったのです。
そこで選んだのが、飲食店での接客業でした。
もちろん、飲食業界も慢性的な人手不足で、仕事が大変なことに変わりはありません。
でも私は、もともと忙しく働くことは嫌いではありませんでしたし、
看護師時代で身につけた「人のために動く」感覚は活かせる気がしたんです。
飲食店の接客の仕事内容

接客業といっても店によりますが、基本はこんな感じです。
- 開店や閉店作業
- オーダーを取る
- 料理の提供
- レジ対応
- 片付け、清掃
- クレーム対応
- 在庫管理
- 発注作業
確かに、これまでの業務内容とは全く違い、新しく覚えることも多くありました。
そして、接客はただ「注文を取って運ぶ」だけではなく、
私の接客ひとつひとつが、良くも悪くもお店の評判に影響する仕事でもあります。
また、直接命に関わることはなくても、
- アレルギーがある場合の対応
- お客様との金銭のやり取り
など、これまでとは違う場面で新しいストレスを感じることもありました。
それでも私の場合は、看護師の仕事とは「頭の使い方が違う」感覚があり、
精神的には少し軽くなったように感じていました。
転職して良かったこと

正直に言うと、転職して「良かった」と思うことはたくさんあります。
中でも大きかったのは、次の3つです。
責任の重さが軽くなって、心が楽になった
これが一番大きいです。
看護師の責任は、勤務中はもちろん、休日も頭から離れないことがありますよね。
常にどこかで緊張していて、気が休まらない感覚がありました。
もちろん接客にも責任はあります。
でも、命に関わる責任とはまた別物で、転職してから心の重さが明らかに変わったのを感じました。
夜勤がない生活は、本当に強い
生活リズムが整うだけで、こんなに身も心も軽くなるのか、と実感しています。
夜はきちんと寝て、朝陽を浴びて活動する。
たったそれだけのことなのに、夜勤がなくなってからは体調も気持ちも安定する日が多く、
人生の難易度がぐっと下がったと感じています。
「人と関わることが好き」を再認識できた
不規則なシフト、多忙な業務、重たい責任の中で、
「人と関わることが好き」「何かをすることが好き」
そんな感情をすっかり忘れていました。
転職してからは、同僚と新しいサービスについて色々と試行錯誤する日々。
そしてお客様からの、
「ありがとう」
「また来るね」
そんな一言に触れる度に、「私は人と関わることが好きなんだ」と再認識できました。
きつかったこと

転職してきつかったことも、本当にたくさんあります。
ここでは特に大きかったことを、3つお話します。
年収が下がった
私は転職して、年収が下がりました。
国家資格職であることや、夜勤手当のことを考えると、至極当然の流れでした。
下がった収入に対して支出を見直すことは、想像以上に大変でした。
ただ私は、当時の自分にとって
「お金よりも心の余裕」が必要でした。
年下の子に教わることが多かった
私は、経験は浅くとも「看護師として頑張った自分」としてのプライドを持っていました。
それが、転職してまったくのゼロからスタート。
若い子から教わることも多く、最初は正直、
少しの悔しさと居心地の悪さもありました。
しかし、その経験があったからこそ、
「年数や経験だけが大事ではない」
「若い子たちから教わることもたくさんある」
と、私にいろいろな学びと刺激を与えてくれたのも事実です。
忙しさの種類が違う
飲食店は、忙しい曜日や時間帯がある程度はっきりしています。
モーニングやランチ、ディナーの時間帯は本当にバタバタ。
言わずもがな、休日や祝日は非常に多くのお客さんで賑わいます。
ただ私は、元々忙しく働くことも嫌いではなかったですし、
どんなに忙しくても時間通りに退勤させてもらえることが多かったので、切り替えがしやすかったように思います。
看護師経験が活きたこと

私が看護師を辞める時に不安だったこと。
それは、
「看護師を辞めたら今日までの経験が無駄になるのかな」
ということでした。
でも、実際に転職した後は、
「あの日々を無駄にしないためにも、自分で経験を活かしていきたい」
と思いながら、積極的に働くようになりました。
例えば、こんな場面で活きています。
- 相手の様子を見て先回りして提案する
- 忙しい時に仕事に優先順位をつける
- 落ち着いてクレーム対応する
- 店内で体調が悪くなったお客様への気配りをする
看護師で、対人スキルと多重課題への対応力が鍛えられているので、
接客でも「仕事に慣れやすかったのかな」と感じています。
看護師に戻りたい気持ちがないわけではない

今、「看護師辞めたいけど一歩が踏み出せない」と悩んでいる人に伝えたいことがあります。
私は今、看護師に戻りたい気持ちが全くないわけではありません。
「やっぱり看護師ってすごい仕事だったな」
「落ち着いたらまた戻りたい」
そう思う瞬間は、正直何度もあります。
辛い中でも一所懸命に働く同僚の姿は、とても輝いて見えることもあります。
でも、だからこそ私は、
看護師辞めた=終わりじゃないことを証明していきたいとも思います。
いろいろな道を試して、たくさんの人と出会い、様々な価値観に触れた今だからこそ、
「いつか看護師に戻れた時、その経験も活かせるはず」
と、信じて目の前の日々を頑張る毎日です。
看護師を辞めたい人が最初にやるべきこと

転職にはメリット、デメリットもあります。
だからこそ、無責任におすすめはできません。
そのうえで、まずはこれだけでOKと思うことをお伝えします。
「何が限界なのか」を言語化する
- 夜勤が辛いのか
- 人間関係が辛いのか
- 仕事内容が辛いのか
- 心が休まらず辛いのか
理由がはっきりすると、次の仕事を選ぶ際の条件も明確になる可能性があります。
まとめ:看護師から飲食の接客業への転職は「逃げ」じゃない

私は看護師から飲食店の接客へ転職して、
- 年収は下がった
- 若い子に教わることも多かった
- でも責任の重さが軽くなって、心は楽になった
- 看護師に戻りたい気持ちがゼロではない
そんな気持ちで今を過ごしています。
看護師を辞めて転職した私を、「逃げ」だと感じた同僚もいたかもしれません。
でも私は、自分自身を守るために、一度看護師から離れて転職を経験する道を選びました。
この道が結果的に「逃げ」にならないためにも、
多くを学び、経験を通して成長した私で、いつか再び看護の世界に戻ることができたらと思っています。
