私、看護師に向いてないかも―
新人看護師、仕事が辛すぎて辞めたい―
そんなふうに悩んでいませんか。
この記事では、
私がなぜ「看護師に向いていないかも」と感じるようになったのか、
そして当時の経験から今振り返って思うこと、を正直にお話します。
同じように悩んでいる新人看護師さんが、
少しだけ気持ちが軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
新人看護師の私が「看護師に向いていないかも」と感じた理由


看護師に向いていないかも、と思い始めた過去を正直に話すよ。
同期と比べて仕事ができない私
「急性期病院でバリバリ働く看護師になりたい!」
「デキる看護師になるぞ!」
と念願の看護師になった私ですが、早々に「看護師に向いていないかも」と悩むことになります。
そのきっかけは、同期と私の比較でした。
私は高校生まではいわゆる「優等生」で、成績優秀、文武両道で先生からの評価も高くいただいていました。
看護学校に入学後は成績が落ち込み何度も壁にぶち当たりましたが、友人たちの支えもあり何とか国家試験に合格。
晴れて念願の看護師になり、一所懸命に頑張ればきっと理想の看護師になれる!と信じていました。
ところが実際は、どれだけ勉強をしても必死にメモを取っても、一番近くの同期との差が縮まらない日々。
同じ指導を受けているのに、
「あの子はできるのに私はできない」
そんなことがどんどん増えていくように感じていました。
部署内でどんどん「自分の居場所」を確立していく同期。
そんな同期と自分を比較して、勝手に劣等感を抱く日々。
私は、自然と自分の心を守るため、
私は出来の悪い方の看護師だったんだ―
こんな看護師、必要とされてない―
とマイナスな自己暗示をかけ、いつしか「看護師 向いていない」といったワードでネット検索を行うようになっていました。
何度も注意され、自信を失っていった
同期と比べて落ち込む日々の中で、
追い打ちをかけるように増えていったのが、先輩からの注意でした。
こんなんじゃダメだよ―
そんな注意の言葉が、私の頭の中で何度も繰り返されていました。
先輩への報告1つでも、同期はなんの指摘されないのに私だけが注意される毎日。
心の中で勝手に同期と私を比較して、それを誰にも相談できなかった私。
注意=同期と比べて嫌われているんだ、と思うようになっていました。
あの子みたいにうまくやらなくちゃ―
そう思えば思うほど、私は自分らしさをどんどん失い空回り。
そして先輩からの注意は増える、そんな悪循環の日々で私の自己肯定感を保っていたわずかな自信も少しずつ無くなっていきました。
いつの間にか自分の意思で行動することが怖くなり、何をするにも周りからの評価が気になり始めました。

今思えば本当に嫌われていたらわざわざ注意や指導もされなかったとは思いますが…
仕事が辛すぎて、毎日泣いていた新人時代

涙が出るまで追いつめられていたのに、「辞めたい」と誰かに言う事すらできませんでした。
家に帰ってからも仕事のことばかり考えていた
仕事とプライベートの時間を比較して、よく
オンとオフを切り替えた方が良い、と聞くことはありませんか。
当時の私には、それが全くできていませんでした。
注意されたこと、その一言一句が頭から離れず、失敗の記憶だけがどんどん積み重なっていきました。
挙句の果てに、
周りからの信頼を無くしたのではないか―
ダメな奴だと噂されているのではないか―
と気になり始めるとキリがありません。
そんな日々が続くと、私の心はすっかりと疲弊してしまい、悔しいのと情けないのと、そして誰にも相談できない孤独感で気づけば涙を流す日もありました。
誰にも「辞めたい」と言えなかった理由
看護師に向いていないかも、辞めたいと悩んでいても、私が誰にも相談できなかった理由。
今冷静に振り返ると、それは私の中に残っていたプライドだったのかもしれません。
みんなうまくやっているのに、私だけ悩んでいることを知られたら「弱い人間」だと思われちゃう―
そんな気持ちが私の心の底にあり、誰かに相談する妨げになっていました。
また、誰に相談していいのかわからなかった、という気持ちもあります。
担当の指導者さんには、相談するまでもなく色々な事で迷惑をかけていたので、
これ以上迷惑をかけたくない、面倒な後輩だと思われたくない、と思っていました。
かといって、直属の上司に相談すれば何だか大事になりそうな気もして、結局四面楚歌状態になりいつも平気なふりをするようになっていました。
「看護師辞めたい」と思う自分を責めていた


看護師辞めたいなんて、「甘え」だと思っていました。
辞めたい=甘え?弱音を吐けなかった新人看護師時代
みんなうまくやっているのに、私だけ「看護師辞めたい」と思うなんて甘えだ、と当時の私は思っていました。
同じ状況で、同じように始動されているのに、私だけがうまくできない。
そんな経験が積み重なるたび、「看護師に向いていないのかも」と思う気持ちは強くなっていきました。
それでも、前述した私の中に残っていたプライドが邪魔をして、誰にもその思いを打ち明けることができませんでした。
周りには、すでにうまく立ち回っている同期の存在があります。
同期と比べて辛い。
向いてないのかもしれない。
辞めたい、と思ってしまう自分。
そんな弱音を吐いてしまえば、「弱い人間」と思われる気がして、良くしてくれていた指導者の先輩にさえ、心細い気持ちを話すことができなかったのです。
今振り返って思う、「看護師に向いていない」と感じた本当の理由


冷静に当時を振り返ってみるよ。
新人の私には、求められるレベルが高すぎた
前述した通り、私は、
急性期病院でデキる看護師になりたい、と思って就職先を選びました。
しかし、割と大規模な急性期病院であるがゆえに、重症の患者さんが運ばれてくることは日常茶飯事、急変に出くわすことも多い環境でした。
優秀で打たれ強い人にとっては、知識も技術もどんどん身につく、成長できる環境だったと思います。
しかし、私のように、
失敗を引きずりやすい、落ち込みやすい性格の人には、長く働き続けるには、体力も心力もかなり必要な職場だったのかもしれません。
今でも、バリバリ働いている同僚の話を聞いたり医療系のニュースを見たりすると、「私もあんな風になれたら」と思う事はあります。
しかし、実際の現場に出て酸いも苦いも経験した今は、同時に、
「私には私が活躍できる場所がある」
そう思えるようになりました。
「向いていない」と思い込んでしまった背景
看護師に向いていないのかも、と悩み始めたきっかけは同期との比較でした。
自分の理想、夢を追いかけて努力して看護師になったはずなのに、同期との比較の中で、
なぜ看護師になりたかったのか、を見失い、
自分自身の軸がブレてしまっていたように思います。
時に他者との比較が自分を成長させてくれることもあると思いますが、それは時が経たないと実感できないことだとも思います。
今振り返ると、私は「看護師向いていないかも」という思いに囚われるあまり、自分自身の軸を見失い、長年の夢だった看護師という仕事そのものを「辞めたい」と思うようになっていたのかもしれません。
「看護師向いていないかも」と悩む新人看護師に知ってほしいこと


知っておいてほしいこと3つを紹介するよ。
1年目でできなくて当たり前
あなたの同期にも、やたら出来が良くて優秀な人がいるかもしれません。
しかし本来、看護師という職業柄、1年目でできないことが多くて当たり前なのです。
命を預かる現場で、看護師は時に、命に直結する業務を行います。
だからこそ、先輩や上司の指導が厳しく、熱心になるのも必然なのです。
中途半端に自立させてしまっては、患者さんひいてはあなた自身を危険な目に合わせることになります。
できるだけたくさんの助言やアドバイスをもらいながら、1つ1つの手技を確実に自分のものにすることが大切になります。
そして、あなたが尊敬、目標とする先輩がいたら、ちょっとだけその先輩の新人の頃の話を聞いてみてもいいかもしれません。
きっとその先輩も、新人の頃は同じように悩み、同じような経験をしてきた人が多いはずです。
もしあまりに優秀なエピソードが出てくるようであれば、自分とは違うタイプの人なんだなと割り切り、あなたのスピードで確実に成長することを目標にしてみはどうでしょうか。

単純に、できることが多い・早い=優秀・すごい、というわけじゃないんです。
辛いと感じる理由は、合っていないだけかも?
最近は、特に看護師が働く職場も多様化してきました。
病院や施設のみならず、産業看護師や応援ナースなども注目を集めています。
もしあなたが、どうしても辛い、辞めたいと思い悩んでいるなら、
看護師の職場は今ここだけじゃない、と考えるのも1つの手です。
看護師に向いていない、のではなく、今いる環境がたまたまあなたに合っていないだけなのかもしれません。
看護師に向いていないかも―悩む新人看護師さんへ


今だからこそ伝えられることがあります。
今辛いのは、あなたが弱いからじゃない
看護師辞めたい、向いていないのかも悩むのは、あなたが弱いからではありません。
それほど、看護と、そして自分自身と向き合おうとしている証拠です。
自分自身と向き合うことは、非常にエネルギーを使います。
その過程で、私は自分を「弱い人間」だと勘違いしてしまっていましたが、そうではないと、今の私は思っています。
ただでさえ慣れない社会人生活にリアルな医療現場で、心が疲れてしまうのは正常な反応です。
そんな中で自分自身と向き合おうとしているあなたは、問題解決のために努力できる人だと思います。
あなたの感じている苦しさは、ちゃんと理由がある
人は理由もなく悩んだり、苦しむことはありませんね。
私が同期との比較を経験したように、あなたの感じている苦しさにも何かのきっかけや理由があるはずです。
それを無理に否定せず、
「そう感じるほど頑張ってきたんだ」と受け止めて、
一旦足を止めて心に休憩を与えてあげてはいかがでしょうか。

